口を開けたときにカクッと音が鳴ったり、顎のあたりに痛みや違和感があったりして困っていませんか。
こうした症状は顎関節症の可能性があり、放置すると食事や会話に支障をきたすばかりか、頭痛や肩こりといった全身的な不調につながることもあります。
当院では、顎関節症の原因や症状を総合的に見極めながら、専門的な医療機関との連携も視野に入れた治療を行っています。
適切なスプリント(オクルーザルスプリント)やCTスキャンなどを駆使し、痛みや不快感を抑えるだけでなく、長期的に顎関節が安定するようサポートいたします。

顎関節症とは

顎関節症とは、顎の関節や周辺の筋肉が原因で起こる症状の総称です。
口を開閉するときに痛みが出たり、カクカクと音がしたり、口が大きく開かなくなったりするのが代表的な症状です。
原因は一つに限定されず、歯ぎしりや食いしばりといった習慣から、噛み合わせのずれ、ストレス、姿勢の悪さなど、複数の要因が影響し合う場合があります。

症状の主な例

  • 口を開けるときの痛みや違和感
  • 顎関節から鳴るカクカク音やすり音
  • 開口障害(口が思ったように開かない)
  • 顎やこめかみ付近のだるさ、重さ
  • 首や肩のこり、頭痛との関連

こうした症状が見られる方は、顎関節症の疑いがありますので、早めに受診して検査やカウンセリングを受けることが望ましいです。

顎関節症の症状|オーデンタルケアクリニック

当院の顎関節症治療のポイント

当院では、痛みなどの症状を緩和するだけでなく、顎関節や噛み合わせを長期的に安定させるための治療を心がけています。
必要に応じて専門的な医療機関との連携を図り、顎関節の状態や骨格、全身の筋肉バランスなどを踏まえながら多角的にアプローチしています。

専門的な医療機関との連携

医療機関と提携|オーデンタルケアクリニック

顎関節症は口腔内だけでなく、首や肩の筋肉、姿勢など全身のバランスとも関係が深いといわれます。
そのため、顎の痛みや開口障害が重度の場合、整形外科や理学療法士など、専門的な医療機関と連携してアプローチすることがあります。
複数の視点から問題点を洗い出し、必要に応じてリハビリテーションを行うなど、包括的なサポートを行います。

CTスキャンを用いた精密診断

CTスキャン|おーでンタルケアクリニック

顎関節の骨や関節円板の位置を正確に把握するため、CTスキャンを活用するケースがあります。
通常のレントゲンではわかりにくい顎関節の構造や骨の形態、周辺の組織との関係を三次元的に捉えることで、適切な治療計画を立てやすくなります。
骨の変形が進んでいないか、顎関節内部に異常がないかなどを詳細に確認し、手術などの外科的処置が必要かどうかを含め、適切な判断が可能になります。

使用する主な機材

顎関節症主な機材|オーデンタルケアクリニック
  • オクルーザルスプリント
    (顎関節用スプリント)
    就寝時に装着し、食いしばりや歯ぎしりから関節を保護。
  • 咬合分析器
    噛み合わせのバランスや力のかかり方を数値化して検査。
  • マウスガード
    スポーツ時の衝撃を和らげるほか、日常の歯ぎしり対策にも応用。

顎関節症治療の流れ

1.検査とカウンセリング

顎の動きや痛みの程度、歯ぎしりの有無、ライフスタイルなどを詳しく伺い、口腔内や顎関節の状態を検査します。
必要に応じてCTスキャンや咬合分析器を使い、関節や骨格の異常を探ります。

2.原因の特定と説明

歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせのずれ、姿勢や精神的ストレスなど、複合的な要因を整理しながら患者様へわかりやすく説明します。
理解いただくことで、治療へのモチベーションも高まりやすくなります。

3.スプリント療法や咬合調整

歯ぎしりや食いしばりが強い場合、就寝時にオクルーザルスプリントを装着して関節や筋肉を守ります。
また、噛み合わせに明らかなずれがある場合は、咬合を少しずつ調整し、負担を均一化します。

4.専門機関との連携・リハビリ

骨格的な問題が大きい場合や痛みが慢性化している場合は、理学療法士と協力して筋肉のリハビリを行ったり、整形外科での診察を提案することもあります。
必要に応じてマウスガードの作製や矯正治療を組み合わせ、顎関節への負担を減らすよう工夫します。

5.経過観察とメンテナンス

症状が落ち着いても、定期的にチェックすることで再発を防ぎやすくなります。
ストレスや日常的な癖が原因の場合も多いので、生活習慣を含めたフォローアップを続けます。

症状の改善と期待できるメリット

開口時の痛みや音が軽減
顎の動きがスムーズになり、食事や会話が快適に。

頭痛や肩こりの緩和
顎と筋肉の連動が改善され、全身の緊張がほぐれやすくなる。

歯のすり減りや破損の防止
スプリントやマウスガードで歯や関節を保護し、長期的に歯を守る。

生活の質の向上
痛みや違和感から解放されることで、毎日の食事や仕事に集中しやすくなる。

こんな方はご相談ください

  • 口を開けるときに顎が痛む、音がする
  • 朝起きたときに顎や顔まわりがだるい、こわばる
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
  • 頭痛や肩こりが続いており、歯科的要因を疑っている
  • 過去に顎関節症と診断されたが、治療をあまり受けていない

こうした悩みに心当たりがある方は、早めに検査を受けることで症状の悪化を防ぎやすくなります。
当院では、症状の原因を多角的に分析し、オクルーザルスプリントや矯正治療、理学療法との連携など、患者様の状況に合わせた最適なプランを提案いたします。

顎関節症は放っておくと症状が進み、噛む力や日常生活の質まで影響しかねません。
少しでも不安や違和感を感じたら気軽にご相談ください。
専門的な医療機関との連携を含め、全身を見据えた治療で患者様の笑顔と快適な生活を応援いたします。